interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

月明かり

帰り道
渋滞の中
街灯と同じ明るさに光るお月さん


映像に収めると
こんな感じ


右側が街灯 左側がお月さん
同じぐらいに明るい


ふと思う
街灯は自ら光を放っているので「光源』
お月さんは?
考えてみると、月は光源ではなく、太陽の光を受けて光っているように見えてるだけなんですよね。


昼間に見える太陽の光はどんな光ですか?


夜に見える月に映った太陽の光はどんな光ですか?


同じ光源の光なのに違う印象を受けます。


しかしながら、今よりもずっと暗く、空気も綺麗だったいわゆる「昔」
月明かりは夜道を照らす貴重な「あかり」だったんでしょうね。


なんてことを考えながら、お月さんになぜだか「合掌」




山本

大きな組み立て『家具』

これなんだと思います?

実は畳敷きのステージのようなものなんです。
長さで約4メートル 奥行きが2.4メートル 高さ45センチあります。
家の中にあれば「小上がり」という部分になります。
真ん中あたりは掘りごたつの様に足が降ろせる部分が付いてます。


家具と言うよりは、建築に近い部分を家具として作るメリットは、


写真の様にアールがついているときは、精度が出る。
原寸大の型を作ることができるので、畳を同時進行で製作できる。
とか色々と考えられますが、
一番の利点は現場での施工日数が短縮できる。
と言う事ではないかと思います。


この家具の納品先はあるビルの3階になるので、エレベーターに入る大きさに分割はしてあるのですが、
1日あれば十分組み上がります。


組み立てが終わり、畳を敷いてしまえば、すぐにでもご使用になれます。
何年かして、この家具を撤去して元に戻すことも比較的簡単にできます。
ただ、これを「家具」と言っていいものかどうか・・・


大きいものを作るときは実は結構不安があるんです。
現場に入る様にするには小さく作るために分割を多くする方が安心ですが、
現場での精度を高めるためには分割を少なくした方がいいのも事実。


現場を想像して見てください。


車で運送  車を止めれるか、降ろすスペースはあるか、天気が悪い時直ぐに雨が掛からない場所に移動できるか。
建物に搬入  玄関の大きさはどうか、玄関がダメな時別の入り口があるか、廊下は通れるか、曲がれるか、
エレベーターに乗せる時  エレベーターの入り口の大きさはどうか、カゴの大きさはどうか。
設置場所  家具を並べたり、横にしたり縦にしたり、作業をするスペースがあるか、天井の高さはどうか。


私はできるだけ大きい塊で作ることを選択するので、いつも搬入し終わるまでは不安があります。


最悪入らないときは、どうすれば解体できるかもわかっているのは、製造から取り付けまでさせていただいている強みといえば強みなんですが、
そうならない方が良いに決まっています。


家具は難しい。




山本

柿の木

ものすごーく暑かった夏も何処・・・
秋ですね。


通勤途中に富有柿の果樹園があります。
(写真で見るとミカンと言ってもわからないかもですね)

子どもの頃、柿ってあまり好んで食べる果物ではなかった気がします。
何故だかは解りません。


母親が剥いてくれたら食べてはいましたねえ。
自分では剥いてまでは食べてなかったですね。


多分、皮が硬くてむきにくいし、よく熟れた柿は包丁が切れないとうまく剥けないし、
子ども心に、なんとなく危ない気がしてたのかもしれません。


大人になってからは、柿の美味しさもわかるし、どんな状態でもうまく剥くこともできるようになってます。


柿が色付いてきた木を見ながら、なんとなく懐かしい気分になっていたのは何故ですかね。


秋は実りの季節。
美味しいものたくさん。

収穫に感謝。




山本

台風

風の威力はすごい。


台風の影響がこんなに身近に感じる頃は今まであまり無かった様に思います。

先日の台風の後、仕事場に通じる道がこんな事に。

自宅近くの公園にあった、樹齢何年だろう、と思う様な大木も倒れてました。

安全のためだと思われますが、次の日には細かく切り分けられて、道端にまとめられていました。


倒れた木、切られた木・・・


木工を生業としているので、そんな樹齢何年と言う「木」を見て思うことは、
普段当たり前に使っている「材料」も元は間違いなく、どこかの土地で、何年もそこにあった「木」なんだよなあ。


改めて「ちゃんとしよう」と思います。



山本

曲がる腰

前回からずいぶん経ちました。
お陰様で忙しくしておりました。


さて、その意思が強い最中の製作物のことですが、曲がる腰について。
自分の腰がどうにかなった、ということではないです。


ある現場のカウンターなんですが、腰がアールになってたんです。
元々の見積もり段階では、腰は現場で作られた状態で天板のみ当方で作るということで話は進んでいました。


まあ腰がこの形状なので、ブロックか何かを積んで、左官で仕上がるのだろうと思っていたんですが、
ある時点から、木工事で進めるとかなんとか、だんだん雲行きが怪しくなってきました。
とは言え、大工さんでなんとかするのだろうと思っていたら、全部家具で作る事になりましたと言われ、
腰の外側の化粧は化粧材を塗装したもので、内部は不燃のものを使わなければならないので、
イカル(ケイ酸カルシウム板)でと言われ、はたと気がつきました。


恥ずかしながら曲がるケイカルってあるの?
調べたらありました。


但し、水に漬け込んだ状態でないと曲がらないと書いております。
そこで問題が、900ミリ×1800ミリのサイズが入る水を貯められるものがない。
材料屋さんに聞いたら、子供用のプールで使えるものがあって、どこかの木工屋さんが購入されていたと聞きました。


でもねえ、知らなかったとは言え、今まで一回も必要が無かった材料です。


今後もどれだけ使うかわからないので、さすがにそのためには買えません。
子供が小さければ、まあいいかと思わなくもないですが、それもないので、次に目をつけたのが「風呂桶」です。


曲がるのならば、水につけて曲がる様になったところで押し込んで行けば水没するだろう。
持ち運びも考えると半分くらいの長さでした方がいいだろう。


とかなんとか、言いながら風呂桶に漬ける事1週間。


曲がりました、単純にスゲ〜と思いますね。
まだまだ知らない材料がたくさんあるのでしょうね。
あまり関係がないと言わず、考えず、興味を持って、いろんな人に聞いてみる。


改めて大事な事だと思った、というお話でした。



山本

お盆の休業日について

インターロックのお盆休みのお知らせです。

誠におそれいりますが、

2018年8月11日(土) 〜 8月16日(木)は休業日とさせていただきます。


休業日中のご相談について

・電話のご相談は受け付けておりません。

・FAX、メールに関しては受付のみいたしております。

・ご相談内容のご確認、ご返答は、上記休業日明け(2018年8/17(金)以降)となりますことを

あらかじめご了承くださいますよう、よろしくお願いします。

ガラス張りの壁

先日ある場所に納品と取り付けに行かせてもらいました。


ビルの最上階の役員室みたいなところに家具をつけてきました。


「いい景色だなあ」なんて外を眺めていた視界の端でなんかがバタバタ?


近づいてみると!

「隼?」かな


ガラス張りの壁に阻まれて、飛び立てない。


そう言えば何かで読んだことがあるような。
猛禽類は地上から飛び立つのが苦手?出来無い?


ガラスが見えてないだけで苦労しているだけなら、いずれ飛び立つでしょう。
助けてやりたいけど、そうも行かず・・・


帰る道中も、なんだか気になって。
うまく飛び立てればいいなあ。


人にとっては景色が見れて、安全も守れて、透明な衝立は都合のいいものですが、
動物にとってはただの「?」なんだこりゃ。
なんでしょうね。




山本