interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

日々、家具に埋もれながら

なんだかんだと1月も後半ですね。
寒いのは確かなんですが、日がすこーし長くなってきているのを感じます。


さてさて、今年に入ってからの製作物で工場がいっぱいです


おまけにでかい!
家具の中に埋もれて仕事をしています。


家具屋になってからここまでの間にいろんな変化を感じているのですが、
そのひとつに、家具の大型化が挙げられます。

写真の後ろに写っている機械分かります?
パネルソーと呼んでいる機械なんですが、3mまでの長さを切る事が出来ます。


もともとは2.4mまで切れる機械で作業していたんですが、それでは足りない事が多くなってきたので、
10年ほど前に1台、5年ほど前にもう1台中古で購入しました。


作業が効率的になったのは良いのですが、ここで新たな問題が・・・
図面通りに製作すると、設置する場所にたどり着けない事が多くなるんです。
入口、通路なんかが読み取れる図面がない場合が多いんですよね。
と言って、その長さや高さの中でデザインされている家具は、
簡単に分割するわけにもいきません。


すると、見積もりをするときには考えてない部品や、作業手間が増えて行きます。
見積もりをするときにそこまで考えれば済む話なんですが、
これがなかなか難しい・・・
と言って、デザインを壊すような「この形はできない」
という答えを簡単に出すわけにもいきません。


何よりそのデザインを気に入っておられるお客様に、
安易に変更のお願いはしたくないのが私のスタンスなんですね。
(工場の皆にはよく怒られてます「ほな、どーすんの?」って)


この厳しい状況の中、求められる品質や金額を満足していただき、
工場の皆も満足を得られる、両者勝ちを目指していますが、ホント難しいです。


毎日の作業の中で、確実に技術や経験は高くなってきています。
その力を生かせる出会いや、機会を探して、今日も私達は家具に埋もれて作り続けています。


そうそう、近日中に家具の取り付け及び現場造作(大工仕事)等を出来る方の募集を考えています。
どなたかお知り合いの方で、良い方がおられたらご紹介ください。




山本