interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

家具金物

家具に使う金物って、ものすごい種類があるんですね。
お客様の要望に応じて金物の選定をするのですが、
ここにときどき落とし穴が待っているときがあります。


図面には使用する金物や、仕様が書き込んである場合がほとんどなんですが、
詳細や納まりの寸法に関しては、
製作側つまり私達が金物のカタログや、施工図を参考に製作する詳細を決めて行きます。


数年前から古いカタログに掲載されていても、新しいカタログでは廃番になっていることが多いので、
カタログは出来るだけ新しい物を都度入手するようにしているのですが、
最近はもっと入れ替わりが早い様で、ほんと焦る事が多くなりました。


昨年までの年号のカタログに記載がしてある金物をご指定の家具なんですが、指定頂いた引戸金物も
当然あるだろうと、ご指定の金物を使用するとして、製作を進めて木部が先行して完成しました。
ここで金物を発注すると
「廃番です」との事。
「●●版のカタログには記載があるで」
「あ〜それもう古いですわ」
「2008〜2011対応で?」
「今年に入ってから新しいカタログが出まして…そこでは廃番になってます」
「・・・・・」
「似たようなもので対応しますね」


結果届いたのが、似てはいるけれど、製作物の大きさを微妙に変えないと納まらない。


結局側の奥行きを変更して作り替えです。


こんなことが無いようにしたいと思うのですが、家具の計画段階の時は存在していた材料が
製作時には無くなっていることが最近は多いです。
廃番とまでは行かなくても、欠品中とか在庫切れで入荷待ちとか。


時間と言うか、いろんな物の移り変わりに戸惑いながら、そのスピードについて行くように、
いろんな事を考えて、行動して、図面の意図する機能を実現させて行こうとしている私達です。




山本