interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

「気をつけるべきポイント」は

本当に久しぶりになってしまいました。


いろんな方にお世話になって、いろんな現場に、いろんな家具を納めさせて頂いています。


単品の納品の物もあれば、複数納品させていただく事もあります。


どんな場合でも製造する上で気をつけるべきポイントがあると思っています。


単品の場合は全体の一部分、たとえば目線の高さに来る扉の仕上がり。
複数の場合は、現場全体を一つの空間としてとらえた時に、ポイントになる部分、
たとえば一つだけ特徴的なデザインや色調、素材を使った物なんかですね。


ほかをいい加減にするという事ではなく、外したらダメなところ。
逆にいえば、ほかが完璧にできていたとしても、
そのポイントが80点だとしてら、全体が80点評価になってしまうポイントが
各現場には存在すると思っています。


ただ、工場で仕事をしていると、なかなか見えてこない物かもしれません。
できるだけその重要ポイントは私が手を出すようにしたり、
何度も職人さんに伝えるようにしたり、気をつけているのですが、
行き届かないところや、できていない状態になる事が年に1.2回あります。



分かりますか?


放射貼りのエンドの部分が上の天板はずれているんですね。
50枚近い天板の中で、放射貼りの天板は8枚だったんですが、
この天板こそが今回の納品先で外したらダメなポイントです。
本来なら納品せずに、別の日に再度お持ちするのですが、
いろんな都合でとにかく一旦納品をして、後日交換と言う事にしていただいたのですが、
現実に出戻ってきた家具を見て、社員さんが何を感じるか、
技術や経験年数だけではない、何かを感じてもらわないと、
私が思うこれからの家具屋は難しいので、祈るような思いで見せたいと思います。




山本