interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

「適切」と「適当」

お久しぶりです
荒井です。


梅雨がなかなか明けませんね。
関西では、観測史上最も遅い梅雨明けになるみたいです。
ジメジメ、ムシムシして不快な感じです。


さて、今週は、ほとんどの作業時間を
家具の扉と、引出しの前板を作る作業に費やしていました。
一番大きな扉は高さ2.3mもあります。


以前からブログなどでも
たびたび話題になっていますが、
反りが出ないように内部に鉄芯を仕込んで製作しています。
一枚、二枚なら、作業量も少ないんですが、
今回は、鉄芯を仕込む扉だけでも45枚もありました。
小さな扉も合わせると、65枚もあります。
単純に、一時間に一枚作ると計算しても、65時間、8時間労働で8日間!!
大変な数です。


そして、気を付けなければいけないのが、丁番の位置と、穴の大きさです。
最近、35Φと、40Φの穴あけを間違えにくくするために
ルーターの軸を色分けしてみました。
写真手前の黄色のほうが35Φ、赤が40Φです。
失敗を無くすための工夫です。


インターロックでは、丁番と座金が分離できるいわゆる
ワンタッチ丁番を使っているんですが、
大きな扉になると丁番を、3〜4個付けます。
この時に中に付ける丁番の位置を
なるべく使い勝手を妨げないような位置につけるように気を付けています。


決して、何も考えずに、適当な位置につけているわけではなく、
より適切な位置にくるように考えてます。
皆さんもご家庭の家具の丁番の位置を見てみて下さい。
おそらく、適切な位置にあると思います。


でも先ほど、気になって辞書で調べたら、「適当」と「適切」って
意味はそれほど変わらないんですね。
言葉としては、適切のほうが、誠実さを感じます。


これからもお客様にとって、適切な家具を誠実に作っていこう!
と思う夏の日でした。