interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

道具の移り変わり

最近家具の背板を固定するのに、コンパネビスというものを使っています。

理由はと言うと、スリムビスという頭の小さなビスを今までは使っていたんですね。
それまでのビスを使うと、下穴を開けないと材料が割れる事が多くて、効率が悪いので、
材の割れが無い物を使おうと言う事で、このスリムビスという物になった経緯があります。


確かに材が割れる事は無くなったのですが、家具を壁面に固定するために、
背板から壁面にビス固定をする必要があるのですが、頭が小さい事もあって、なんだか頼りない
(あくまでも私個人の感じですので、問題が起こったと言う事ではありません)


背板を家具の本体にしっかりと固定できて、税の割れが無くて、家具固定への不安が解消されるものないかなあ。
とか言ってる時に、ふとどこかの現場で使ったコンパネビスなる物を試しに使ってみました。
思っている内容に近い結果が得られたので、初めは私だけ使いながら、色々と試してみました。


材料によっては、下穴を開ける必要がある場合もあるのですが、
おおむねスリムビスから変えても問題が無さそうという結論に至りましたので、
職人さん達にも用途別のビスの選択をお願いしたのですが、これがなかなか・・・


使いなれた物を変更するのは、なかなかに難しい様で、最初は「これを使って!」と何度言った事か。


最近ようやく定着してきたようで、ひと安心なんですが、ここでふと思う。


これがベストという事ではなく、今の所これが良いだろうと言う事に過ぎない。
という事は、いずれ変更をする場合もあるでしょう。
その時にはまたこの過程を繰り返す事になるのでしょうね。


工場での作り易さ、現場での確かさ、効率やコスト、定着するまでの時間、
それぞれの考えや感じ方。


色々試して、やってみて。自分達が出来る「今の一番」の繰り返しの先に、
「これが一番」があるのでしょうか。
そもそもそんなものが見つかるのか。見つけて行こうと行動し続ける事が大切なのか。


難しい事は分かりませんが、今日より明日が少しでも進化している為に、今を満足せずに、常にもっともっとです。





山本