変わらないものと変わっていくもの
京都と聞いて、皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか?
千年の都
古都
悠久の歴史
色々とあるんでしょうね。
私はと言いますと、時代劇の町、映画の街
なんです。
京都にあるのに、映像では江戸だったり、戦国時代の風景だったり。
そんな建物が実際に全国に存在していたんだろうと思います。
その多くが先の戦争で焼失したり、開発の中で取り壊されたりしてきたんだと思います。
そんなこの国の歴史が残り続けているこの京都と言う町の持つ意味
変わらない物は変えないように。
変わらなければならない物は、穏やかに変える。
千年の都と言う言葉の通り、千年かけて作られた物をたった数年で変えてしまう事が無いように、守るべきは守ると言う事でしょうか。
木工の技術も同じなのかもしれません。
材料や化粧材も時代の移り変わりと共に変わり続けています。
仕口や道具も変わって行きます。
かたくなに何かを守り続けることは難しいのも事実です。
それでも、
いいものを、残る物を、お客さんが喜ぶ物を、職人同士がしのぎを削りながら高めて行く事、
工夫をする事、材料を活かす事、道具を大切にする事・・・
変わってはいけない物をどうやって守るか、そして進化させるか。
理想だけでは生活できません。
商売としてどうやって成り立たせるか。
難しいけれど、難しい顔をしていても進まないので、どうやって楽しむのか、
笑うのか。
修行です。
山本