工場にずいぶんと大きくなった紅葉の木があります。
この会社を始める時には、既に私の背丈位はあったと思うのですが、それにしても大きくなりました。
明らかに何かが穴を掘り、出て来た木屑を外に。
「何だこれ?」ですよねえ。
早速調べてみました。
ドタバタと忙しくさせて頂いているのに、何時そんな時間が?とは思うのですが気になると調べないと落ち着かない。
「思ったらすぐ行動!」
どんな事でもこれを実践出来たら良いのですが、なかなかに難しい。
自分の弱点は見ない様に横に置いて、調べた結果は「カミキリムシ」の幼虫でした。
おそらく今までもこんな風に幼虫を体内に抱えたまま、この木は大きくなって来たんでしょうね。
何かが育つ為に、自分自身の一部を与える。
すごい事ですよね。
見返りも求めず、ただ育つ為の存在に徹する。
下手をすると自身が枯れてしまうかもしれないのに、何かで防ぐ訳でもなく。
ただ黙ってその場所でひたすら上を目指して、太陽の光を求めて、大きくなる。
そんな事を考えながらこの木を見ていると、「お互いがんばろうや」なんて声をかけたくなりました。
山本