interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

「家具作り」とは

気がつけば2月も終わり・・・
ブログの更新が出来ていない。


年明けのご挨拶も無いままに、はや2ヶ月。
日本中でかなり早めの「春一番」の便りが聞こえる季節ですね。


今年もちゃんとお仕事はしております。
年度末のばたばたは、毎年の事ですが、消費税がこの4月には上がらないので、
いわゆる「駆け込み」は無い様です。


とは言え、来年の4月には間違いなく?上がると言う事なので、対応出来る体制を作る一年になると考えています。


さて、写真の船みたいなやつ。何だと思います?
箱船の模型?

いえいえ、大きなテーブルの脚と言うか腰なんです。


大きな四角い枠の様なものを作って、それを重ねて形にしたものが、写真の船の様なものです。
図面には外の寸法や、形は書いてあるのですが、作り方や部品の構成に付いては、当たり前の事ですが書いてありません。


如何に図面通り、綺麗に、早く、無駄無く、合理的に作るのか。
どんな機械を使って、どんな材料を使って、どんな作業手順で、誰が担当して、完成までもって行くのか。


どんな簡単そうに見えるものでも、作業の入り口を間違うと、難しいものに変貌するのが「ものづくり」だと思っています。
だからこそ重要な事は「想像する事」だと思います。


家具づくりを長く続けて来て、家具に対しては使う人の事を「想像して」作る事を心掛けて来たつもりですが、
作る人(職人さん・従業員さん)の心の中も考える事も「家具づくり」において大切な要素だと思います。


「こんな時代に仕事があるだけ有り難い」と言いながら、その事を考えない言い訳にしてきたなあ。


「ものづくり」とは奥が深い。
材料だけでも、技術だけでも、経験だけでも、方法論だけでも、自分自身が思う「家具」はできないのかもしれません。
構成する全ての要素が「よく出来ました」と思える様になる事が大切かもしれません。


これが答えだ!と言うものはまだまだ見つけられないですが、今年もいろんな人に使ってもらえる、
「家」の人が使うための道「具」としての「家具」を作って行こうと思います。


遅ればせながら、今年も宜しくお願いします。




山本