interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

椅子

あるところからの依頼で、椅子を作ることになりました。
製品ということではなく、教材としての「作る」という事を体験してもらうための題材として「椅子」を考えるという内容です。

体験者が考えた寸法と機能を実物大にしてみました。

f:id:interlock-web_zettaikagushounen:20190314184642j:plain

f:id:interlock-web_zettaikagushounen:20190314184701j:plain

f:id:interlock-web_zettaikagushounen:20190314184718j:plain

椅子と下に入る収納

家具屋的には色々と問題点があり、通常なら問題点を指摘して変更したり、改善策を提示したりするのですが、
それでは教材にならないので、あえてそのままの内容でモデルを作りました。

さて、どこに問題点があるのでしょうか。

興味があれば考えて見てください。

 

もちろん答えはありますが、ここで大事なことは
想像力を働かせて、考える事をしてもらおうとしています。

 

座るという機能には
長く使って疲れないか、大きさは適当か、座る高さは自分に合っているか、持ち運ぶことは多いか少ないか、とか。

 

収納という機能には
収納したところから出しやすいか、何を入れるか、中に入れたものは取り出しやすいか、とか。

 

以前に書いたと思いますが、家の人が使う為の道具=家具 と思っていますので、
今回の場合は、この椅子を考えた人がどう感じるか、が重要です。

 

人の感じ方は色々です。
それをどんな方法で伝えるのか。
言葉、写真、漫画、文章、色々な方法があります。
それを伝えられた側(この場合は私になります)はあらゆる知識と経験を道標に、想像力と言う、物を作り出すためにとても大事な力を借りて、
汲み取ることができれば、このモデルを出発点にした「椅子と下に入る収納」は満足してもらえる物になると思います。

どんな改善点が出てくるか、また報告します。

 

 

山本