椅子(その後)
少し前のことですが、教材としての家具について投稿したことがありました。
その続きです。
原寸大モデルから問題点を考えて改善点として本番に役立てる。
そんな課題に対して考えた答えは。
角を丸くする
椅子を持ち上げ易い様に取っ手をつける
椅子の全体の幅を少し小さくする
大きなところとして、この内容が答えでした。
そこで、
角を全体的に丸くすること
椅子だけでなく、収納の箱にも取っ手をつける
椅子の幅を40センチにする
というキットを作って、いざ本番。
体験をしてもらう中で、自分自身が伝えたい事。
コミュニケーションは大事だという事
その中でも「挨拶」は大事だけれども、もう一つ
「返事」の重要性も伝えたい。
「挨拶」を言葉の投げかけと考えると
「返事」は言葉の受け取りと考えています。
声に限らず、文章であれ、写真であれ、マンガや絵であれ、
自分自身の思いを伝える手段は様々に考えますが、
その内容がちゃんと相手に伝わっているかどうかは、投げつけているだけではわからないですもんね。
逆に誰かから投げかけられた相手の考えている事について、
「わかった」「わからない」を「返事」することができてのコミュニケーション
挨拶したつもり、返事したつもり
どっちも相手に届いて初めて「伝わる」だということ。
それと、基本的な作業は全て手作業でしてもらうこととしました。
工具を使えば効率は上がるし、簡単な部分もありますが、
手作業を行うことでおそらく
手が痛い。
手首が痛い。
指先が痛い。
色んな所に普段感じない「痛み」が出てきます。
その痛みを感じた先に、様々な「道具」が生み出されてきたことを考えてもらいたい。
道具は人の生活を豊かにするものであって、決して傷つけたり、辛い思いを誰かにさせるためのものではないということ。
今私達が当たり前のように使っている「道具」に対しての感謝みたいなものを感じてもらいたい。
まあ、それは私の勝手な思いであって、体験者には楽しんでもらいたいと思ってました。
1日2時間
2日で4時間という制約の中、頑張って完成したのが、下の写真です。
初めての経験で、色々と学ぶことの多い体験でしたが、
以前から考えていた「教材としての家具」の可能性を強くした体験でした。
山本