interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

家具の搬入の落とし穴

今回は、家具の搬入の落とし穴と言うべき「搬入」について
少し書かせていただきたいと思っています。


別注家具の場合、納めるべき場所の寸法は細かく取りに行くのですが、
意外と見落とすのが搬入経路なんですね。
たとえば、ビルの中にある家や店舗に家具を搬入する場合に気をつけるのは、
車から建物の入り口、エントランスの広さ、
エレベーターの寸法(箱の内寸法ではなく、入り口の開口寸法)、
廊下の寸法、曲がり角、階段の広さ、踊り場の広さ…
ここまでが現場の前までに確認するべきところです。
(ほかにも細かく言うとあるのですが、きりがないのでおおむねこんな所です)

現場の前に着いたら、玄関の開口と広さ、
天井の高さ(天井ぎりぎりで作る場合対角の寸法が考えないとつかえるんです)、
廊下から部屋までの経路、階段の広さ、部屋の中にすでにある家具や什器のかかわり・・・・
取り付ける場所にたどり着くまでに、いろんな仕掛けが現場にはあります。
その上、クロスが貼ってあったり、照明があったり、
採寸のときにはわからないものがいろいろとあります。


でもね、不思議なもので「どないしてこれ入れたん?」って思う家具は
お客さんの満足も大きいものなんですね。

だから、分割の方法はよくよく考えて、
継ぎ目をできるだけわからないようにする工夫が必要です。


空間認識と家具の施工は密接な関係なんです。
工場みたいな現場ばかりなら考えなくていいのですが、
それじゃあねぇ…ねえ(^−^)


社長 山本