大きな組み立て『家具』
実は畳敷きのステージのようなものなんです。
長さで約4メートル 奥行きが2.4メートル 高さ45センチあります。
家の中にあれば「小上がり」という部分になります。
真ん中あたりは掘りごたつの様に足が降ろせる部分が付いてます。
家具と言うよりは、建築に近い部分を家具として作るメリットは、
写真の様にアールがついているときは、精度が出る。
原寸大の型を作ることができるので、畳を同時進行で製作できる。
とか色々と考えられますが、
一番の利点は現場での施工日数が短縮できる。
と言う事ではないかと思います。
この家具の納品先はあるビルの3階になるので、エレベーターに入る大きさに分割はしてあるのですが、
1日あれば十分組み上がります。
組み立てが終わり、畳を敷いてしまえば、すぐにでもご使用になれます。
何年かして、この家具を撤去して元に戻すことも比較的簡単にできます。
ただ、これを「家具」と言っていいものかどうか・・・
大きいものを作るときは実は結構不安があるんです。
現場に入る様にするには小さく作るために分割を多くする方が安心ですが、
現場での精度を高めるためには分割を少なくした方がいいのも事実。
現場を想像して見てください。
車で運送 車を止めれるか、降ろすスペースはあるか、天気が悪い時直ぐに雨が掛からない場所に移動できるか。
建物に搬入 玄関の大きさはどうか、玄関がダメな時別の入り口があるか、廊下は通れるか、曲がれるか、
エレベーターに乗せる時 エレベーターの入り口の大きさはどうか、カゴの大きさはどうか。
設置場所 家具を並べたり、横にしたり縦にしたり、作業をするスペースがあるか、天井の高さはどうか。
私はできるだけ大きい塊で作ることを選択するので、いつも搬入し終わるまでは不安があります。
最悪入らないときは、どうすれば解体できるかもわかっているのは、製造から取り付けまでさせていただいている強みといえば強みなんですが、
そうならない方が良いに決まっています。
家具は難しい。
山本