interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

想像力の力

想像力の力(力が二つ並ぶ・・・文法的にはどうなんでしょう?)

家具を作りはじめて早くも20年目になります。
もう20年?まだ20年??・・・どちらにせよ確実に20年です。

小学校の卒業文集に
「手を使った仕事をしたい」って書いていた事を考えると、
希望のとおりの人生をすごさせていただいてますね。


それはさておき、昔誰かに聞いた話なんですが
万国博覧会に出品されていた『蒸気機関』を見て
(もちろん出品物でしょうね。説明書きはおそらく外国語だったと思います)
蒸気機関を作ってしまった人がいたそうです。
その蒸気機関を外から見ただけで、構造や理屈(この場合は理論かな)を理解して、
作り上げた日本人の職業を聞いて驚きました。
提灯職人だったそうです。


提灯と蒸気機関・・・どこも繋がらないでしょ。
ところがその職人さんが言うには
「ものづくりはその動きを見ていれば大体のことはわかる」
「要するに理屈さえあえば、たいていのものは作れる」
といったそうです。

真実の程はわかりませんが、ものづくりの底力を感じるお話だと思いませんか。

そんなものづくりをできる人を目指してきた20年かもしれません。


図面を見て、収まりを想像し、肯定を逆に考えて、失敗ややり直しを極力少なくする。
そんな自分自身の職人としての目標に向かってもっともっとですね。


まだまだ畑違いのものを観察して、作ることができるほどの理屈を習得はできてませんが、
いろんな結果を見て、失敗をして、成功をして、分解して、検証して・・・経験を重ねて。
いつか言ってみたいですね
「理屈さえあえば、たいていのものは作れるやろ・・・」
いつかの日本のものづくりを支えてきた、職人の歴史を受け継ぐ小さなひとりとして。



山本

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