interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

それぞれのものの良さ

気温がグングンあがってきました。
いよいよ夏本番も近いですね。
京都の夏は暑い!!ってよく聞きますけど
今の処、そこまでではないです。
逆に、以前いた愛知県のほうが暑かったような気がします。


さて、この間、大きなテレビ台を作らせてもらいました
コーナーの角度は約120度で、一番長いところは2600mm以上あります。


角度が付いた家具って、楽し難しいんですよね。
しかも、ここまで大型のものになると、
少しの狂いが最終的な納まりを台無しにしてしまう。
取り返しがつかないようになってしまうので、
何度も基準を確かめ、原寸を確かめながら作っていきます。
かなり手ごたえのある家具でした。


そんな家具を作りながらふと思いました。
テレビも、デジタル化してるし、画面も大型化していってますよね。
当然、それが載るテレビ台も大きくなる。
この前は、通販番組で、
アナログレコード盤の音源をデジタル録音できるステレオを扱ってました。


たしかに、デジタルには、劣化しないとか、
他にも色々なメリットが沢山あるのはわかるんですけど、
なんてゆうか、こう、風情がないですよね。


しかも、今回作ったこの家具のようなものでも、
CADで図面を引いて、NCのマシーンでデジタルに加工すれば、
狂いは無いのかもしれません。
けれども、現場に合わせた微妙な数字の違いなどは、
表現できないし、第一、こんな大きな天板を加工するには
更に大きな機械が必要になったりします。
その点、手作りならもっと大きくなってもいけると思います。
アナログには、アナログの良さと、可能性が
まだまだいっぱいあるような気がしてます。


近い将来、テレビの薄型化に伴い
我が家のブラウン管テレビの上に並んでいる
この家族たちの居場所がなくなってしまう事を憂いている荒井でした。