interlock-web_zettaikagushounenの日記

少年のように家具を作る

本棚 その2

8/9の続きです。


単純なL型の部材を残材で作れるだけ作っていたので、
基本の形の物は結構な数で来てました。


ばらしておいてあった物を眺めていたら「!」
思いついてしまいました。


組み合わせたらどうなるかな?




面白い。
調子に乗ってどんどん大きくなる。


何かの形に見えてきませんか?


ロボット、虫、何かの顔、何かの生き物・・・


壁面一杯にこれがあるのも面白いインテリアかもです。



山本

本棚


仕事が一段落したときに、工場の整理や掃除をするのですが、
それも一通りし終わっても、時間がある時があります。
(要するに「暇」な時です)

家具を作る中で、切り落ちになる材料が多くでる時があります。
それなりの大きさだと、さすがに廃棄処分と言う決断がしにくく、
ついつい残していると、
「社長、これどうすんの?」と社員の皆から聞かれて、答えに困る時があります。


写真の材料もそんな残材を加工した物です。



単純なL型の部材を組み合わせて本棚みたいな物を作りたいと思いました。


元々の発送は、本棚に立てて、ブックエンドが無いと倒れてしまう本をどうにかしたい!
寄りかからせる部分を斜めにすれば重力で何とかならないかなあ・・・
と言う事だったと思います。


私の事ですから、どこかで見かけた何かを参考にしているだろうとも思います。
既に存在する物だったらごめんなさい。


それはそれとして、簡単なスケッチを渡して、残材の大きさで作れる物を作ってもらったのですが、
以外といい感じになったと思います。


材料も何かの形にならずに廃棄されるよりも、何かの形になった方が良いですから。


さて、ここで新たな問題が・・・
何かの形になったと言う事は、廃棄されずに存在していると言う事です。


またまた社員さんの声が
「んで、どうするの?」


「誰かにあげる?どこかで売る?」


悩みは尽きません。





山本

もののかたち

無垢の材木は、当然の事ながらこちらの欲しい物ばかりでは無い物があります。
反り、割れ、欠け、色、節、等々


人の目に触れる触れないに関わらず、そのままでは将来問題が出る内容の問題もあります。


それらの問題を、修正する過程で、面白い形に出会う事があります。
それがまた、妙にバランスの取れた意匠的な物に見えたりします。


美術的なセンスが無い私が、どんだけ考えても出てこない「これはこれで面白い」物。
ふとした瞬間に現れるこれらの物を、何かの役に立つかもしれない、と記憶する様にしています。


今までも沢山の記憶した「面白い」があるのですが・・・いえいえ、あるはずなのですが、
普段の生活の中では思い出す事も、使う事もありません。


お客様の要望を形にするときに、記憶の引き出しの奥の方から探して探して、引っ張りだして、
ぼやけた映像の記憶を鮮明にする「思い出す」作業をして、本当に時々、本当にたまーに使っています。


インターロックが、通常させて頂いている製品群は、面白さは求められていません。
正確さ、綺麗さ、丈夫さ、使い勝手の良さ、等
当たり前と言えば、その通りな事を「もっともっと」と言いながら、追いかけ続けています。


面白さは必要がない要素に感じるかもしれませんが、私としては結構重要な要素だと思っています。
長くやっていると「これで良い」「これ以上はない」と、結論づけ様とする時があります。


これをしてしまうと、進歩は止まってしまいます。
そんなとき、遊び心みたいな物で考えると、「もっとこうしたら」「あっちよりもこっちの方が」
と、違う見方が出てくる時があります。


まだまだ世の中には、色々な事があります。
素直に「面白い」と感じられる心をもちながら、毎日の仕事に取り組みたいなあ、と思う出来事でした。




山本

別注の家具屋

気がつけばゴールデンウィーク


知り合いの会社は10日間の休日だそうで、凄いですよね。


「そんなに休みがあったら、なにして良いか分からんなあ」
とか思う時点で、休みが楽しめない事決定の私がいます。


インターロックは残念ながら暦通りにしています。
そのうち3日は仕事です。(これは私だけ)


さて、インターロックは別注の家具屋です。
しかしながら、創業のときに
「個人宅の家具だけではこの先食べて行けないだろうから、店舗の家具も、什器家具も、あらゆる事を出来る様にしておこう」
と考えて、どの仕事も得意不得意無く関わる様にしてきました。


塗装品も、ポリメラとよばれる新建材の物も、フラッシュ物も、無垢物も。
何でもやらしてもらっています。
というか、色々やってみたいのが本音かもしれません。


当然、雰囲気の違う製品が混在する事があります。


個人宅の家具です。
アンティーク調で無垢で、と言う内容の物です。




百貨店の陳列什器だそうです。

以前は、従業員さん達も、何となく切り替えが難しく感じていた様ですが、
毛色の違う製造過程を、折り合いをつけながら、うまく進めてくれてます。


人の手は色々な物を作り出す事が出来る物だと改めて感じるある日の工場でした。




山本

感性

娘に誘われて、二条城ライトアップ2016と銘打った夜間拝観に行ってきました。



長い事京都で生活をさせて頂いてますが、二条城に行ったのは・・・何年ぶりでしょうか。
桜の盛りは過ぎたせいでしょうか、のんびりとライトアップされた二条城の庭園を見て回る事が出来ました。


普段は出不精な(人ごみが苦手だとの事)娘が、自分から行きたいと言いだしたので、「急にどうした?」
とか考えてしまったのですが、よくよく考えてみれば、希望する職種が美術系に進みたいと考えている彼女が、普段とは違う風景が見れるイベントに興味を持つのはごく自然な事かもしれないなあ、と思います。


以前に書いている様に、人は見た事のあるものしか書けない、と思っています。
これは、多分私自身にゼロ〜イチを生み出す「創造力」が乏しいからなのかもしれませんが。


人の感性に訴える仕事
例えば
美術系の仕事は感性に訴える仕事としては分かり易い例えですね。
他には
喜怒哀楽に関わる仕事・・・お笑い芸人さんとか、ダンサーの方とか、役者さんとかもそうかなあと思います。
少し違う見方をしてみると
サービス業の方、営業職の方もそうですね。
そう考えると
乗り心地が大切な車とか、電車とか、飛行機とかの設計や技術職の方もそうですね。


色々と考えているうちに、改めて気がつきました。
人が誰かの為にする仕事は全て、人の感性に訴える要素が含まれていると言う事ですね。


話がそれました。


人の感性に訴える仕事を将来の目標にする彼女には、こんな風に話した事があります。


あなたがこれから見たり聞いたり、読んだり書いたり、嗅いだり味わったりする全ての事柄の全てに一瞬でも良いから意識を向けてみると良いですよ。
その情報をちゃんと脳みそに通して、一瞬でも良いから記憶する作業を心掛ければ、その記憶を忘れていたとしても、
必要な場面がくれば記憶の引き出しは開き、あなたにアイディアの種を沢山蒔いてくれる。
あなたの目や耳、鼻や口、体中の全ての感覚(五感と言うもの)は毎日色々な経験をしています。
だけど意識をしないで過ごしていると、その経験はただ目の前を通り過ぎて行きます。
毎日少しの時間で良いので、感覚を意識する時間を作ると良いよ。


理解をしてくれているか、実践してくれているか、それは分かりません。
いつかこんな事を話していた父親を覚えていてほしいのかもしれません。


てな事を思いながら、本日はここまで。




山本

春の嵐

春の嵐です。
風は生暖かい。


仕事場は平地よりも少しだけ季節が遅れてやってきます。


街中ではそろそろ桜の盛りも過ぎ、葉桜もちらほらし始める頃、
仕事場の周りは桜前線がやってきます。


不便は色々とある場所ですが、良い事も沢山あります。
桜が2度楽しめるのも、そんな良いところの一つですね。


とは言え、お酒でも飲みながらゆっくりとお花見、とやっている場合ではありません。


何となく先行きが不透明な感じになってきました。
行く先を迷わない様に、今のうちに先々の明かりを灯す準備と、お願いをしていかなければ。


来年の春も変わらずに咲くであろう桜の季節を、変わらず迎えられる様に、がんばって参りましょう。




山本

桜の時期

京都四条川端交差点
有名な建物で言うと、京都南座がある交差点です。

分かりにくいですが、ものすごい観光の方々です。


桜もそろそろ散り始めてはいますが、まだまだ綺麗な状態を保ってくれているので、
わざわざ京都に来ていただいた皆さんも、楽しんで頂けていたら良いなあ。


最近桜の枝振りと言うか、姿と言うか、人の頭付近まで枝が広がっている木が多くなったと思いませんか?
以前は桜と言えば見上げてみるもの、と言う印象があるのですが、最近はにおいが嗅げる位、下の方まで枝が広がっている様に感じます。


多少通行には不便に感じる時もありますが、歩いて花見をしていると、何とも言えず華やいだ気持ちになるので、
今の枝振りはとても好きですね。
春の桜と秋の紅葉・・・桜は春がくれば咲き誇ってくれますが、秋の紅葉は読めないですねえ。
観光産業にとっては春と秋はどっちが良いんでしょうね?


どんな職種や業界にとっても、繁忙期が決まった時期に来る事は有り難い事だと思います。
「忙しい、いそがしい」「もうちょっと早いか、遅くしてくれたらいいのに」「暇なときに言うてくらはったら」
なんて、文句ばかりにはなっても、いそがしいのは嬉しい事です。


さあ、新しい年度も始まりました、今年度はどんな一年になるのでしょうか。
願わくば、平均的に忙しいといいなあ・・・などと都合のいい事ばかり考えていると、干されます。
やっぱり、頂いた仕事を一つ一つ丁寧に、出来る努力をしながら、無理はしても無茶はしない様に、
信用と信頼を得られる様に、やって行く事が大切なんだと思います。




山本