今回はひとは見たものしか想像できない。というお話です。
新規の従業員さんを募集して、こられた方全員に質問してます。
「手の甲を見て、手の平が描けますか?」
ほとんどの人が「はい、描けますよ」と答えられます。
「見ないでどうして描けるんですか?」と質問を続けます。
これまたほとんどの人が「いつも見ているので」と答えられます。
実際に何人かの人に描いていただきました。
上手い下手はありますが、大体のところご自分の手のひらの特徴をつかんだ絵を描かれます。
普段気にせずに見ているものでも、何度も見ていると意外と頭に残っているもんですよね。
続いて質問します。
「サイコロ知ってますよね?」
残念ながら知らない人はいませんでした。
「サイコロの絵を描いてください」とお願いします。
大体こんな感じの絵を描かれます。
「展開図を描いてください」とお願いすると、これまたこんな感じの絵を描かれます。
ちなみにこの展開図の1・2・3に関しては私が書き込んで、家内に他の星を書き込んでもらいました。
少し迷ってましたが、「確か裏表で7になるようになってたなあ」とか良いながら書き込んでくれました。
サイコロの並びはひとまずおいておいて、サイコロの表と裏の合計は7なんですね。
このことは意外と皆さん知らないようで、よく間違われます。
子どものころから良く見ていたものでも、意識をしていないと描けないものですね。
この2つのことから、面接の最後にお伝えをしています。
ひとは見たことのある物でないと、描けない。
見たことのあるものでも、意識をして見ないと、正確には記憶できない。
別注の家具も、決まった形はないけれど、さまざまな形を組み合わせて、
お客様の希望に沿った家具を作るという意味においては、
世の中にある全ての形を意識して見ておくことで、
機能や構造、使い勝手などを組み合わせていくことが出来る。
だから、今日からまちの中にあるものを意識してみてください。
といいながら、私自身がもっともっっといろいろなものを見ていかないといけません。
毎日が勉強です。
次回は、見たことのないものが何故描ける?というはなしです。
社長 山本